窓に映る四季と暮らす。心地よい毎日と、これからの安心を
O様邸
きっかけは、ニュースで見た地震の映像
長濱八幡宮の敷地内にある住まいで暮らしてきたO様ご一家。古いものが好きで、中古住宅を探していた中で出会ったこの家は、裏手に湧き水が出ていて、どんぐりの木があって。「まるでトトロの世界みたい!」と感じたのが購入の決め手になりました。
購入した当時、この家は築40年。水回りはリフォームされていたので大きな不便もなく、10年ほどはそのまま暮らしていましたが、石川県で発生した地震のニュースを見たことが転機になります。
「もし同じような地震が来たら、この家は潰れてしまうかも…」そんな不安を感じたものの、ここは長濱八幡宮の敷地ということで、建て替えはできない条件。ご家族で話し合い、家の補強も兼ねてリノベーションを考えるようになりました。
せっかく手を入れるなら、耐震性を高めつつ、以前から気になっていた部分もこの機会に見直すことに。大好きなこの家の魅力を生かしながら、暮らしやすさを高めるリノベーションが始まりました。
家族みんなで使うキッチンが、一番のお気に入り
O様がまず希望されたのは、東側に窓をつくること。川の景色を楽しめるよう、既存の物置を取り払い、窓とウッドデッキを新設。物置をなくした分、減築することになりましたが、今まで隠れていたこの家ならではの贅沢な景色を楽しめる空間が生まれました。
リビングには、鎮守の森を借景にした大きなピクチャーウィンドウをご提案。窓枠やカーテンを隠すデザインで、外の風景をまるで一枚の絵のように切り取ります。四季の移ろいと自然光が心地よく、「窓辺の特等席で、外を眺める時間が楽しみです」と喜びの声をいただきました。
そして、O様が「一番のお気に入り!」と話してくださったのが造作キッチンです。ご主人と息子さんが釣り好きということから、魚をさばける特大の特注シンクを採用。天板には、丈夫な上に色味や木目がきれいで、比較的リーズナブルなブラックチェリーの無垢材を使用しました。
「息子も料理をしたり魚をさばいたりしていて、家族みんなで使うキッチンになっています」。家族それぞれが自然と集まり、思い思いの時間を過ごせるLDK。景色を楽しむピクチャーウィンドウと造作キッチンは、この住まいらしさを象徴するアイコン的な存在になりました。
「なんて暖かいんだろう」快適さに感激した冬
完成後、O様ご家族が特に驚かれたのは、冬の暖かさでした。もとは築50年の、昔ながらの日本家屋。冬は隙間風や窓からの冷気が入り、家族みんながストーブの前から離れられないほどだったそうです。リノベーション後は断熱性と気密性を高めたことで結露もなくなり、「なんて暖かいんだろう」とご家族で感激されたとのこと。夏もエアコンをつけるとすぐに涼しくなり、快適に過ごせるようになりました。
また、犬との暮らしに合わせて玄関には大きめの洗面を設置。散歩から帰ったらそのまま足を洗える広さを確保し、毎日の使い勝手にもこだわりました。
大好きなこの家の魅力を残しながら、これからも長く快適に暮らせる住まいへ。O様ご一家らしいリノベーションが実現しました。
担当スタッフからのコメント
地震への不安をきっかけにリノベーションを決意されたO様。建て替え不可の条件のもと、柱や梁を補強し、既存基礎の内側に新たな基礎を設けることで、建物全体の強度を高めました。特にLDKは壁が厚く、シェルターになるくらい強い空間になっています。また、窓枠や戸口の角をアールにすることで、空間全体にやわらかな表情をプラス。安心して暮らせる強さと、この家ならではの魅力を両立した住まいになりました。
[設計 : 小崎 太志]